食わず嫌いはいけない、いつかはいかなければならない、そう思っていてもいろんな情報を知ればしるほど二の足がすくんでしまう国。
日本企業の中国進出や、中国での商品生産などが加速度的に高まった10~20年前にも何度も当社社長から、「せめて何があるのか、みてこい」といわれ、海外の担当の私はぐずぐず言い訳をしながら逃げ続け、結局かれこれ20年近くたった今も、シルクロードは中国との取引は、売りも、買いも、ほぼありません。(まあ、私のせいですね)
出遅れ感も半端ありません。
本来なら大量生産による超コスト安を利用して、市場に大量販売するチャンスも過去10年にはあったのでしょうが、それができなかったために、逆に開き直り、シルクロードは安いものをあきらめてアイデア商品、小ロット多品種展開、ショップ様のオリジナル品制作、日本の優秀な小規模工場、メーカーさんの発掘に特化することができたともいえます。
でも、社長からはやはり今なお、「YOUはいつチャイナにいくだYO!?」と言われています。おそらく目先の安いものだけのことでなく、すでにクルマ業界も大きくかわってきて、海外の動向が相当大きく日本の市場に影響を及ぼすので、広い意味でみてこいとのことなのでしょう。
とにかく日本車が予想以下の台数。人気だときいていた韓国のクルマもあまりいない。欧米のクルマはまあまあ多いけど、それでも圧倒的に多いのはどうやら中国産のクルマたち。
一人で行くのはだけは嫌だったので、たまたまこの話をしていると上海にいきましょう、ついでに「イーウー」に行きましょうと誘われました。
送迎で乗せてもらったこの謎の中国のミニバン。驚くほど乗り心地が良く、内装も悪くない。正直、おやっ!? って感じでした。まあ、毎日乗れば何かあるのかもしれないが、このクオリティでそこそこ問題が少ないなら、価格差が大きいなら、そりゃこれ買うなって感じです。
聞きなれない単語です。すぐに忘れてしまい、ネット検索するときには、「えーうー」「うーえー」「いーえー」などを入れて大苦戦しました。
そして出てきました。義鳥(イーウー)マーケット。
これは入り口。ホテル前でした。
この建物が、直線だけで4kmあり、確か4階だてくらいだとか。
オートサロンなどで、ブースと呼ばれるものが、東京ドーム30個分!の中に、10万軒入っているそうです… 10万!? 100,000? 一軒あたり、10秒ずつただ通り過ぎても、100万秒=280時間弱=10日間以上!!! となると、ゆっくり見たいものをみて回ると、月単位での膨大な日数が必要になります。
もちろん、クルマの部品がメインではなく、日常品、雑貨品、家電、玩具、もうなんでも来い!なのです。そしてこのマーケットはあくまで福田市場とよばれる製造業の卸売市場にすぎず、周囲には製造関係、問屋関係が別にひしめき合っているようです。
まあ、とにかく規模がとんでもない。これぞチャイナ。
日本人もここで購入したものをネットで販売し利益を出されているようで、チャンスの市場とよばれている所以ですが、基本的には後進国向けの商品を販売しているようで、品質も相応のものも多く、当然リスクも満載とのこと。一緒に視察に来られている経験豊富な先輩によると、そこで買うことがメインではなく、世界の最新の情報が集約されているのが魅力だとのこと。いま、変な魅力で人気のスピナーや、ドローンおもちゃなども、ほぼこのマーケットが震源地であったようで、世界のトレンドを知る、情報源として探索することも重要とのことなのです。
ということで、2日間、ホテルをイーウーマーケット徒歩100mという好立地に構え、今日から戦闘開始!